-
【新刊】了解
¥1,870
「嫌いとか言葉にせずに こう なって こう なまま 会えちゃうもんですね」 著者は2020年短歌研究新人賞受賞の歌人・平出奔さん。 口語体の短歌と詞書(ことばがき)が入り乱れて編まれる構成が特徴的な短歌集です。 インターネット上の人間関係と現実の人間関係。 そのふたつを行き来しながら感じる違和感やもやもやを、ときに俯瞰しときに心の踏み込みながら描きます。 ネット上の関係を「人間関係」としてとらえながら、だけど指先で簡単に切られてしまうことへのあきらめ。あきらめきれない寂しさ。いいようのない孤独。 そういった、現代人がどこかで抱えている虚無感のようなものを短歌に落とし込み見事表現しています。 「で、その頃僕はフォローを解除されたらわかるサービスを使ってて、そのひとからフォロー外された通知がきて、突然だったけど全然びっくりしなくて、あー、了、解です。 と思った」 通読後に改めて表紙を眺めると、平方イコルスンさんの表紙画も描いて妙(言い得て妙)! 片手に収まるこの世界を、じわりじわりと考えさせられる一冊です。 多様な人間関係の在り方を感じている方、顔の見えない、だけどよく知っている、画面越しのだれかがいる方へ。 著者:平出奔 挿画:平方イコルスン 出版:短歌研究社 発行:2022年 仕様:四六判変型並製 / 144P
-
【新刊】活字を拾う
¥2,530
活版印刷をご存知ですか。 鉛でできた文字(活字)を組み合わせて版を作り、インクを塗って紙に圧力をかけて印刷する、古くからある凸版印刷方式のことです。 一文字一文字を手作業で組み合わせて版をつくる作業を、「文字を拾う」といいます。 文字や図案が紙に深く沈み込む「凹凸感」や、手仕事ならではの暖かみのある風合いが魅力的な印刷方法ですが、印刷技術の向上や後継者となる職人不足の影響で技術の存続が危機的状況にあります。 本書はグラフィックデザイナーであり、活版印刷工でもある「りてん堂」店主・村田良平さんが、活版印刷の技法や思いを綴ったエッセイ集。 写真家・マツダナオキさんの写真も美しいフォトエッセイです。 グラフィックデザインと活版印刷。 丁寧な手仕事の内側から見つめているものはなんなのか。 合理性とは対極にあるものを選んだ人だからこそ語れるものがあり、選べる言葉があります。 村田さんが直々に手掛けた活版印刷の表紙も素敵な一冊です。 印刷やデザインが好きな方、手仕事や職人技法に興味のある方、そしてコスパ・タイパの風潮に、少し疲れてしまったあなたにも。 著者:村田良平 出版:灯光舎 発行:202年 仕様:B5変形 / 164P
-
【新刊】送別の餃子
¥1,980
著者の井口淳子さんは民族音楽学者。 中国を農村から大都市まで旅する中で出会ってきたさまざまな中国の方に焦点をあて、そのなかで特に河北省・黄土高原にて出会った「今なお記憶のなかでひときわ光を放ち続ける個々人」について綴った一冊です。 当時、外国人による中国農村の調査が可能になった黎明期でもありました。 フィールドワーカーとして、現地の人々と密に関わることで見えてくる生活の吐息や文化、そして人としての魅力など。 執筆開始から実に17年にわたり加筆修正しながらできあがった本書は、まさにフィールドワークとともに育ってきた本です。 餃子の皮の形や手触り(!)を模した装丁も美しく、ついつい表紙をなでたくなってしまいます。 中国文化だけではなく、人と人の関わりに興味のある方へ。 著者:井口淳子 発行:灯光舎 出版:2021年 装丁:A5変型 / 224P
-
【新刊】ファンキー中国
¥2,530
【中国】を皮切りに、語る書き手は13名。それぞれのファンキーな中国体験記! 音楽家、収集家、研究者、祭祀採音者などその立場はさまざまです。 しかし共通することは、みな「知りたいと思って海を渡った」こと。 ひとことで【中国】というと国家や政治のイメージが強くなりがちですが、本書に描かれるのはそれぞれの書き手の瞳がうつした景色。 そこには出会いがあり、営みがあり、生活があります。 それぞれの立場で、それぞれの瞳が映す中国があります。 決して報道の対象にはならない、「ただの生活」。だけどそこにこそ、かけがえのないものがある。そんな、一つの希望を感じるような一冊です。 佐々木優さんが記憶する中国の街並みのイラストを全面にあしらい、タイトルがキラキラしている装丁も素敵。 異文化好きの方だけでなく、生活を愛するすべての方へ。 著者: 山本佳奈子、広岡今日子、長嶺亮子、無常くん、宮里千里、二村淳子、大友良英、多田麻美、中山大樹、OKI、濱田麻矢、武田雅哉、井口淳子 編集:井口 淳子 / 山本 佳奈子 出版:灯光舎 発行:202年 仕様:148mm × 195mm / 313P / ソフトカバー
-
【新刊・コミック】THIS TOWN
¥1,320
雑誌「BRUTUS」 ポップカルチャーの総合誌として、毎回とがった企画を届けるこの雑誌のファンの方もおおいのではないでしょうか。 そのBRUTUSにて「FOR WHAT?」の連載もおこなう漫画家・大嶋宏和の最新コミック! ポップなイラストとは裏腹に、やるせなさを抱えて大阪のまちをいきる3人にフォーカスをあてて展開される悲哀に満ちた物語です。 それぞれの人生の契機をどうとらえるのか。受け取り手次第のラストまで、ぜひ駆け抜けて読んでほしい一冊。読後感はきっと人それぞれ、でもとっても身近で親しみ深く、そして考えさせられる一冊です。 ほかとはちょっと違う漫画を読みたい方、アートやカルチャーが好きな方へ。 著者:大嶋宏和 出版:LLCインセクツ 発行:2022年 仕様:128ページ/サイズ B6正寸
-
【新刊】いいお店のつくり方
¥2,200
SOLD OUT
普段なにげなく口にする「いいお店だよね」 だけど人は、何をもって”いい”お店と感じているものなのでしょう。 本書の出版は大阪に拠点を構える出版レーベルLLCインセクツ。 編集部総出で「これこそオンリーワン」といえるお店を紹介しています。 多岐にわたるお店の”いい”を紐解く試みは、お店を作っている方はもちろん、お客さんとしておとずれるどんな方にも刺さるものはきっとあるはず。 さらに、コロナ禍の前と後で変わったものや変わらないものはなんなのか。 時代とともに移りかわる(あるいは変わらない)”いい”を考えれば、お店はもっとおもしろくなる。 お店づくりにかかわる(店員さん・経営者・そしてお客さん)すべての方へ。 編集・出版:LLCインセクツ 発行:2022年 仕様: 496ページ/サイズ四六判 <いいお店のつくり方 取材先 一覧> 1 アノニム(フランス料理店) 2 井倉木材(立ち飲み屋) 3 サウナの梅湯(銭湯) 4 スペース・オー(オルタナティブ・スペース) 5 誠光社(書店) 6 ビヨンドコーヒーロースターズ(珈琲焙煎所) 7 ホラオーディオ(オーディオメーカー/スペース) 8 ミズタマ舎(器と生活雑貨) 9 メディテーションズ(レコードショップ) 10 スジャータ/豆醍珈琲(コーヒーとお酒) 11 LVDB BOOKS(新刊古書店) 12 アニエルドール(フランス料理店) 13 VOU(雑貨、ギャラリースペース) 14 酒菜の大きに/オキニコウ(立ち飲み屋) 15 IMA:ZINE(アパレルショップ/ギャラリー/編集業) 16 VINYL7 RECORDS(中古レコードショップ) 17 タビコーヒーロースター(焙煎所・コーヒースタンド)
-
【新刊】生活は物語である
¥2,200
SOLD OUT
雑誌『クウネル』の創刊は2001年。暮らしやモノに重点をおく生活スタイルを真正面からとらえ編んだ雑誌として、新ジャンルを切り拓きました。 本書は、クウネルとともに日々を過ごした文筆家・木村衣有子さんによるエッセイ。 クウネルを主軸として時代や文化をよみとく一方で、著者個人の人生をユニークな文章で振り返るよみごたえのある一冊です。 厚みはありますが本自体は軽やか。本文用紙はふんわりざっくりとした質感でめくるのも楽しい。 手に持った感じも重すぎず、軽すぎず。まるで内容とリンクしたような触感です。 クウネル好きのみなさまのほか、楽しくエッセイが読みたい方へ。 著者:木村衣有子 出版:BOOK NERD 発行:2025年 仕様:四六判変形並製 / 160ページ
-
【新刊】朽ちて死ぬ自由
¥2,420
SOLD OUT
自分が死ぬとき、まわりには誰がいて(あるいはいなくて)、どこどうやって死ぬのか。 不安に思ったことはありませんか。ありますよね。私はあります。うんと小さいころから。 誰もが抱える不安で、見て見ぬふりして、だけど向き合わなくちゃいけなくて。 本書は『老い』に30年以上向き合い続けた著者がつづる、個人の生死をこえた「いのち」の思想書です。 学校で必ず聞かれる「将来の夢」。その先の「老い」を考える時間だってあっていいじゃないですか。なくちゃだめじゃないですか? この先の生き方/老い方/死に方を考えたい方へ。 可笑しみと滋味に満ちた、老いと死を寿ぐ希望の書。大丈夫、なんとかなるという勇気をもらえる一冊です。 著者:村瀨孝生 出版:ミシマ社 発行:2026年 仕様:四六判並製 / 216ページ

